幕裏の妖怪

アクセスカウンタ

zoom RSS まなぶ

<<   作成日時 : 2017/11/08 11:07   >>

ガッツ(がんばれ!) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 2

先日、近所でお葬式がありました。

亡くなられた方は、小中学校で私と同級生だったA子さんのお父様です。

小学校低学年の頃、A子さんと私は、家が近かったこともあって、毎日一緒に下校していました。

学校から私の家の前まで、彼女は組んだ私のむっちり腕をモミモミ揉みながら、「柔らかくて気持ちいい」 といつもウットリ言ってましたっけ。

その後、彼女と私は進む道が違い、遇うこともなく今日に至り、彼女がいつ結婚して、どちらに在住なのかも知りませんでした。

A子さんのお父様には、地区活動などでお世話になりましたので、私、式に参列いたしました。

早めに式場に入りますと、案内係が一人立っており、祭壇にて焼香するよう手招きされました。

まだどなたも居ない式場に静々入り、祭壇の前に立つが、お線香に火が点く間が長く感じられる。

一般席に着き、初めての式場を見渡していると、式場の入り口に、A子さんとご親族の姿が見えました。

私は、子供の頃の面影が残るA子さんに、迷わず声を掛けました。

A子さんは、私の顔を見ても分からなかったようなので名乗ると、次の瞬間、彼女と私は50年前に戻ることが出来たのです。

葬儀会場に不適切な笑顔と盛り上りだと気付き、ハッと口元を押さえるものの、キモチを抑えることは難しい。

A子さんは、私に家族を紹介し、皆さんにも私を紹介してくれる。

「お母さんが子供の頃よく遊んだ○▲さんなの」 「彼女の家にはピアノがあったの」 と彼女の娘さんに話していました。。

これまでの空白を度外視出来る時間は、そう長くないのだけれど、二人で記憶を引き寄せる。

喪主のご家族は、式前の緊張があるだろう。A子さんのお母さまが、だいぶお疲れのご様子で、皆さんに支えられていました。

式の開始時間が近づくと、近所の人たちが次々入場し、あっという間に満席に。


私の隣の席に座られた方は、数年前に教師を定年退職なさった女性Kさんで、この近所にひとり暮らすお母さまの様子うかがいに度々来ていると言う。

Kさんは学生時代から都市部に住んでおり、、私より5か6歳くらい年上でいらっしゃるので、子供の頃も一緒に行動したことがなく、Kさんの妹さんの方が私にとって近い存在でした。

噂によれば、Kさんは真面目で成績優秀だったそうで、その点においても、私とは接点がありません。

Kさんが実家に来ているとき、朝のゴミ出し時に何度か道端でお会いしましたが、私が朝の挨拶をすると、Kさんは無言無表情で微かに会釈なさいます。

ただ一度、私がゴミ出しを終えて戻る道すがら、ゴミ袋を持ったKさんと会った時に、 「負けた」と、Kさんが呟いたのを聞いたことがあり、、その意味するところが、極度の負けず嫌いなのか、ユーモアなのか解らずにいました。

そんなこんなで、私からKさんに話し掛けることは遠慮していたのですが、Kさんの方から声を掛けてくださいました。

「時々ゴミ出しの日に会いますね」

そして、都市部で長年働いていたため、実家がある田舎の葬儀事情がわからないことなどを話されました。

数年前、Kさんのお父様が亡くなられた時に、喪主のKさんは、この田舎では珍しい『家族葬』の形式をとられました。

おそらく、都市部ではそれが珍しくないかもしれませんが、田舎の人達からすれば、少し戸惑いがあったことを思い出しました。

Kさんとは、式の帰り道が同じなので、ごく自然に並んで歩き出す。

そこで、「何かなさってます?」 と、Kさんが尋ねられました。

式場内で、Kさんがお稽古事の免許皆伝したことを聞いたので、私はちょっと緊張する。

私   「何もしてません」

Kさん 「囲碁しませんか?普段使わない脳細胞を活性化しようと思って始めたのだけど、一緒にやる人がいないの」

私   「?‼ イゴ ですか? 出来ません。私、人生も先をよむことが出来ない性分なんで、ダメです」

私は、オセロも下手だし、勝負事全般が不向きなのでお断りする。

Kさんは、ゲーム感覚ではなく、真面目に挑む方のようですが、私は緩いのです。

お付き合いしたくても、相手にならないという結果が見えています。


今日は、学習センターから出て来るKさんを、お見掛けしました。

笑顔のKさんを見たのは初めてかもしれません。

本を借りに来たのか、何かお勉強をしていたのか、わかりませんが、常に学ぶ姿勢がおありです。 (さすが教師だ)

 
今後も失礼のないよう気をつけながら、前向きなKさんを見習ってまいります。ハイ
 








月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
私の育った環境とは全く違う、カラスさんの生活の一コマを拝見したような、興味そそられる文章でした。伺ったこともない場所ながら、なんとなく風景が想像され、勝手に妄想を膨らませてしまいました。

地域、地方によって葬儀の形は違うのでしょうが、東京では考えられないような絆があるように感じます。まあ、私は引越しも多く、地元と言えるような場所がありませんので、寂しい気もしますし、地元で暮らし続けている方の心情が理解できないところもあります。きっと、良いこと、面倒なこと、色々あるのだろうな〜と想像しております。

Kさんのような学習意欲の高い方は、素晴らしいと思います。が、たぶん私もカラスさん同様、気後れを感じ、適度な距離感を持ってしまうだろうな、と思います。
yu_mama
2017/11/09 10:05
yu_mamaさま ありがとうございます。
田舎では、集落内で不幸があったときに、集落の人たちが協力して葬儀などを行う契約があり、『契約講』と言うそうです。現代では全て業者がサポートしてくれますが、人のつながりが継続していますから、いまだに様々な決まり事が残るところがあるようです。
我が家は昔に脱退しておりますが、将来的には無くなる習慣だと思います。
田舎でも、日常的には人と人との交流が無くなって来てますから、葬儀などありますと、皆さんのお顔を拝見出来て、ほっとすることもあります。
若い頃は先輩後輩という区別がありましたが、現役を退くと、年齢の上下より、関わり方が重要になってくると思います。そういうことに、柔軟に対応できる人間になりたいと思いますが、年を重ね分だけ拘りもあったりするもので、余計に考えてしまいます。
カラス
2017/11/09 12:43

コメントする help

ニックネーム
本 文
まなぶ 幕裏の妖怪/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる